古物商を営もうとする人は、各都道府県の公安委員会から許可を受ける必要があります。たとえば、東京都だけに営業所が存在する場合は、東京都の公安委員会から許可を受けることになります。東京都と埼玉県に営業所が存在する場合は、東京都と埼玉県の公安委員会の許可が必要です。
同じ都道府県内に数か所の営業所が存在する場合は、ひとつの都道府県の公安委員会から許可を受ければ大丈夫です。
古物商許可の申請窓口となる警察署
公安委員会への許可申請は、営業所の所在地の管轄警察署を経由して行います。
警察署の管轄地域ってどこ?と疑問に思われるかもしれませんが、その場合は近くの警察署に問い合わせるか、各地域の警察署ホームページに記載された管轄地域などを参考にします。当ホームページでも古物商許可の管轄警察署一覧ページを設けましたので、よろしければご参照ください。
警察署内での古物担当
古物商許可申請は、通常、警察署の生活安全課(防犯係)が担当しています。警察署の入り口にある案内板(または受付担当者)などから、古物商の担当窓口を確認しましょう。
窓口は警察署によって様々で、銀行のカウンターのような形になっているところもあれば、刑事ドラマで目にするような取調室(のような個室)が相談室代わりになっているところもありあす。
あるいは、廊下の椅子でそのまま申請の応対がなされることもあります。
生活安全課の担当者
さらに、生活安全課内の警察職員の中でも、古物営業に関する担当者が存在することがほとんどです。
生活安全課の窓口に着いたら、古物の担当者が誰であるかを聞いてみましょう。申請を1回で済ませようと思ったら、事前に警察署に電話して、古物の担当者が不在ではないか確認したほうが無難です。曜日によっては、担当者が1日中不在ということもよくあります。
警察署は他の行政庁と比較してちょっと特殊なところがありますので、予約して行った場合でも、その担当者の方が緊急出動で署外に出てしまい、その日に古物商許可の申請ができないという事態もありえます。
また、古物の担当者が限られているという理由から、古物商の許可申請時は、警察署や時期などによって何人も申請者が順番待ちをしていることがあります。余裕を持って、指定の時間より少し早めに訪問することをおすすめします。
受付時間
上記のとおり、担当者が不在であれば申請や事前の相談はできませんが、東京都の受付時間は一応平日の午前8時30分から午後5時15分までとなっています。
ただし、古物商許可を申請する際は、16時頃までとか、16時30分頃までとか、ある程度余裕を持った時間を指定されることがありますので、どちらにしても警察署担当者には前もって予約を入れておく必要があります。
事前に担当者としっかり日時の打ち合わせをして、身なりはちゃんとした服装で申請に行く。この2つだけで、古物商許可の申請はグッと楽になりますよ。逆にいえば、申請の予約もせず、だらしない格好で警察署に足を運んだら・・・許可証を受領するまで、かなりハードな道が待ち構えているかもしれません。